バッテリーQ&A

バッテリーの役割とは?

バッテリーには「始動および点灯用」と「点灯専用」があります。

バッテリーには「始動および点灯用」と「点灯専用」があります。
二輪車の特異性として、バッテリーあがりの故障が起こってもキックスタートや押しがけスタートができますが、エンジンの回転数が上がりすぎた場合、ヘッドライトが切れたり、ヒューズが切れたりします。こういったトラブルが起きる前に、バッテリーの役割を知り、早めのバッテリー交換が必要になります。

二輪車の電気系統は主に『始動(セルスタート式)』、『点火』、『充電』、『点灯』の4回路から構成されています。



始動(Starting)
セルスタートスイッチをONにすると、バッテリーはスタータモーターに大電流と高い電圧を供給。
スタータモーターはエンジン始動に必要なトルクおよび回転数を与え、エンジンスタートができます。冬の寒い日にも快適なエンジン始動ができるのは、バッテリーのおかげといえます。


点灯(Lighting)
運転に際して重要な保安機器、ストップランプ、フラッシャランプ、ホーン等はバッテリーと直結されており、常に安定した電気を保安機器に供給するだけでなく、機器保護をする役割があります。


点火(Ignition)
エンジンをかける時およびエンジンがかかった時、エンジンシリンダー内に圧縮された混合気を点火させるには、プラグの電気火花によって爆発を起こすことが必要です。しかし、この電気火花を発生させるには非常に高い電圧が必要であり、さらにはより安定した電力が必要とされます。


充電(Charging)
発電された電気は、レギュレターで一定の電圧にしてからバッテリーを充電します。しかし、バッテリー不良などの理由により発電量が過大になった場合、電装機器を痛めてしまいます。このときバッテリーは、充電されることで過大になった発電量を吸収し、常に電圧を安定させて電装品を保護する、電圧安定装置としての働きをしています。
Q&A一覧に戻る