バッテリーの構成部品と役割を教えて?
大きく分けて9つの部品で構成されています。
極板
極板は鉛合金の格子(グリッド)とそれに充填された活物質からできています。正極板(プラス極板)の活物質は二酸化鉛(PbO2)でチョコレート色をしています。負極板(マイナス極板)の活物質は海綿状鉛(Pb)で灰色(鉛色)をしています。
セパレータとガラスマット
正極板(プラス極板)と負極板(マイナス極板)が接触短絡するのを防ぐために、両極板間に挿入した板をセパレータといいます。バッテリーの化学反応が行われ易いように多数の微孔を有し、耐酸性に優れたガラス繊維または合成繊維で作られています。
1)開放型バッテリー用セパレータ
イオン透過性に優れた多孔性の合成繊維のセパレータを採用しています。
2)ガラスマット
開放型バッテリーに用いられているガラスマットはガラス繊維を交差させてマット状にしたもので、正極板にあてて一定の圧力が加わるようにし、正極活物質の脱落を防止しています。また、セパレータの劣化防止にも役立っています。二輪車用では激しい振動が加わるためガラスマットを使用して圧迫度を高くすることで、極板の劣化を防いでいます。
3)メンテナンスフリーバッテリー用セパレータ
正極板(プラス極板)から発生した酸素ガスを負極板に透過させる役割ならびに電解液を流動制限する働きを持った微細ガラス繊維の特殊セパレータを採用しています。
電解液
バッテリーの電解液は無色透明無臭の希硫酸で充放電作用を預かる重要な物質です。一般に電解液比重は、完全充電状態で1.280(20℃)を標準としています。
メンテナンスフリーバッテリーでは機種毎の、専用の電解液容器となっていますので、バッテリーに添付の専用電解液をご使用ください。なおメンテナンスフリーバッテリーには液入充電済のものもあり、電解液比重は機種によって異なりますが、一般的には1.320(20℃)の電解液比重を採用しています。
電槽・ふた
電槽は極板や電解液などを収容する容器で、合成樹脂(ABS・PP樹脂)で作られています。6Vバッテリーは隔壁で3つに、12Vバッテリーは隔壁で6つに仕切られています。
ふたは電槽上部を覆うもので、電槽と同等の材料で作られています。電槽とふたは、接着剤または熱溶着などにより接着されています。
1)開放型バッテリー
各セル注液口と各セルから発生するガスを排出するための集中排気構造となっています。
2)メンテナンスフリーバッテリー
バッテリー外部の空気の侵入を防ぐとともに、過充電などでバッテリー内部の圧力が異常に上昇すると、動作して内圧を下げるゴム弁(制御弁)、および外部の火花などでバッテリーが引火爆発しないようにした防爆フィルターを有する構造となっています。
端子
端子は電気の出入口で両端のセルに設けられています。端子形状はリード線式またはファストン端子式とボルトナット締め付け式の3種類があります。
1)リード線式
6V系の小容量の点灯用バッテリーは、一部を除きリード線式で先端には板・丸型端子・キボシ端子・カプラ等が取り付けられており、プラス・マイナスいずれかにヒューズを取り付けたものもあります。
2)ファストン端子式
プラス・マイナス共に平板状の端子となっています。車両についている一体型のカプラでワンタッチ接続ができます。
3)ボルトナット締め付け式
M5、M6等のネジで車両側のハーネスが取り付けられるようにした端子です。バッテリーの形状により、上締め、前締め、両側締め等があります。
液口栓と密封性
1)液口『開放型バッテリー』
液口栓はふたの電解液注入口に取り付けられた栓で、合成樹脂で作られています。液口栓には排気孔はありません。電解液の注入、補水、比重測定時に取り外しできるようになっています。
2)密封栓
メンテナンスフリーバッテリーの密封栓は3連式および、6連式となっています。なお、液入り充電済みタイプには密封栓はありません。注液後は密封栓はいかなるときも外さないでください。バッテリーが劣化して使用できなくなります。
シール管(ゴムキャップ)
開放型バッテリーの排気エルボには、バッテリー内部への空気の侵入を防ぐために、シール管(ゴムキャップ)を取り付けています。バッテリー内部に空気が侵入しますとバッテリー内部の負極板が酸化(負極板が放電する)して、使用できなくなりますので、注液直前までは、絶対に取り外さないようにしてください。
また、注液後にシール管(ゴムキャップ)の取り付けをされますと、バッテリー内部から発生するガスが排出できなくなり、電槽が破損することがありますので取付しないでください。なお、簡易無漏タイプのバッテリーなどの一部の機種にはシール管(ゴムキャップ)が装着されていないものがあります。
ビニール排気管チューブ
ビニール排気管チューブは、バッテリーから発生したガスを車外に排出するためのチューブです。ビニール排気管チューブは、古いチューブと長さをあわせて切断し、スリット側(または僅かな針穴)を排気エルボの根元まで確実に差し込んでください(スリットがないタイプも存在します)。
バッテリーを車両に取り付ける場合は、ビニール排気管チューブを折り曲げたり、押しつぶしたりしないように取り付けてください。ビニール排気管チューブが詰まった場合、電槽が破損することがありますのでご注意ください。
補助端子(アダプタ)と液面センサー
1)補助端子(アダプタ)
従来の端子に補助端子(アダプタ)を取り付けることによって、ターミナルの取り付けを変えることができます。
2)液面センサー
液面センサー付バッテリーは液面をチェックすることができます。一部の形式には、センサーが液口栓と共用になっているものや、センサー専用の差込口を設けたバッテリーがあります。既にセンサーが装着された電池については、注液する直前まで絶対にセンサーを取り外さないようにしてください。取り外されますと電池内部へ空気が進入し、負極板が酸化(負極板が放電する)して使用できなくなります。
極板は鉛合金の格子(グリッド)とそれに充填された活物質からできています。正極板(プラス極板)の活物質は二酸化鉛(PbO2)でチョコレート色をしています。負極板(マイナス極板)の活物質は海綿状鉛(Pb)で灰色(鉛色)をしています。
セパレータとガラスマット
正極板(プラス極板)と負極板(マイナス極板)が接触短絡するのを防ぐために、両極板間に挿入した板をセパレータといいます。バッテリーの化学反応が行われ易いように多数の微孔を有し、耐酸性に優れたガラス繊維または合成繊維で作られています。
1)開放型バッテリー用セパレータ
イオン透過性に優れた多孔性の合成繊維のセパレータを採用しています。
2)ガラスマット
開放型バッテリーに用いられているガラスマットはガラス繊維を交差させてマット状にしたもので、正極板にあてて一定の圧力が加わるようにし、正極活物質の脱落を防止しています。また、セパレータの劣化防止にも役立っています。二輪車用では激しい振動が加わるためガラスマットを使用して圧迫度を高くすることで、極板の劣化を防いでいます。
3)メンテナンスフリーバッテリー用セパレータ
正極板(プラス極板)から発生した酸素ガスを負極板に透過させる役割ならびに電解液を流動制限する働きを持った微細ガラス繊維の特殊セパレータを採用しています。
電解液
バッテリーの電解液は無色透明無臭の希硫酸で充放電作用を預かる重要な物質です。一般に電解液比重は、完全充電状態で1.280(20℃)を標準としています。
メンテナンスフリーバッテリーでは機種毎の、専用の電解液容器となっていますので、バッテリーに添付の専用電解液をご使用ください。なおメンテナンスフリーバッテリーには液入充電済のものもあり、電解液比重は機種によって異なりますが、一般的には1.320(20℃)の電解液比重を採用しています。
電槽・ふた
電槽は極板や電解液などを収容する容器で、合成樹脂(ABS・PP樹脂)で作られています。6Vバッテリーは隔壁で3つに、12Vバッテリーは隔壁で6つに仕切られています。
ふたは電槽上部を覆うもので、電槽と同等の材料で作られています。電槽とふたは、接着剤または熱溶着などにより接着されています。
1)開放型バッテリー
各セル注液口と各セルから発生するガスを排出するための集中排気構造となっています。
2)メンテナンスフリーバッテリー
バッテリー外部の空気の侵入を防ぐとともに、過充電などでバッテリー内部の圧力が異常に上昇すると、動作して内圧を下げるゴム弁(制御弁)、および外部の火花などでバッテリーが引火爆発しないようにした防爆フィルターを有する構造となっています。
端子
端子は電気の出入口で両端のセルに設けられています。端子形状はリード線式またはファストン端子式とボルトナット締め付け式の3種類があります。
1)リード線式
6V系の小容量の点灯用バッテリーは、一部を除きリード線式で先端には板・丸型端子・キボシ端子・カプラ等が取り付けられており、プラス・マイナスいずれかにヒューズを取り付けたものもあります。
2)ファストン端子式
プラス・マイナス共に平板状の端子となっています。車両についている一体型のカプラでワンタッチ接続ができます。
3)ボルトナット締め付け式
M5、M6等のネジで車両側のハーネスが取り付けられるようにした端子です。バッテリーの形状により、上締め、前締め、両側締め等があります。
液口栓と密封性
1)液口『開放型バッテリー』
液口栓はふたの電解液注入口に取り付けられた栓で、合成樹脂で作られています。液口栓には排気孔はありません。電解液の注入、補水、比重測定時に取り外しできるようになっています。
2)密封栓
メンテナンスフリーバッテリーの密封栓は3連式および、6連式となっています。なお、液入り充電済みタイプには密封栓はありません。注液後は密封栓はいかなるときも外さないでください。バッテリーが劣化して使用できなくなります。
シール管(ゴムキャップ)
開放型バッテリーの排気エルボには、バッテリー内部への空気の侵入を防ぐために、シール管(ゴムキャップ)を取り付けています。バッテリー内部に空気が侵入しますとバッテリー内部の負極板が酸化(負極板が放電する)して、使用できなくなりますので、注液直前までは、絶対に取り外さないようにしてください。
また、注液後にシール管(ゴムキャップ)の取り付けをされますと、バッテリー内部から発生するガスが排出できなくなり、電槽が破損することがありますので取付しないでください。なお、簡易無漏タイプのバッテリーなどの一部の機種にはシール管(ゴムキャップ)が装着されていないものがあります。
ビニール排気管チューブ
ビニール排気管チューブは、バッテリーから発生したガスを車外に排出するためのチューブです。ビニール排気管チューブは、古いチューブと長さをあわせて切断し、スリット側(または僅かな針穴)を排気エルボの根元まで確実に差し込んでください(スリットがないタイプも存在します)。
バッテリーを車両に取り付ける場合は、ビニール排気管チューブを折り曲げたり、押しつぶしたりしないように取り付けてください。ビニール排気管チューブが詰まった場合、電槽が破損することがありますのでご注意ください。
補助端子(アダプタ)と液面センサー
1)補助端子(アダプタ)
従来の端子に補助端子(アダプタ)を取り付けることによって、ターミナルの取り付けを変えることができます。
2)液面センサー
液面センサー付バッテリーは液面をチェックすることができます。一部の形式には、センサーが液口栓と共用になっているものや、センサー専用の差込口を設けたバッテリーがあります。既にセンサーが装着された電池については、注液する直前まで絶対にセンサーを取り外さないようにしてください。取り外されますと電池内部へ空気が進入し、負極板が酸化(負極板が放電する)して使用できなくなります。